ユアライフの沿革
ユアライフのこれまで
株式会社ユアライフは、平成17年10月に双葉郡富岡町で誕生しました。誕生のきっかけは、福島市にある医療法人敬愛会が富岡町の診療所を改修し平成14年に開設したグループホームの管理者として勤務したことから始まります。その当時は介護保険制度が始まったばかりで、まだまだ介護保険への理解が乏しく、「介護は家族がするもの」という考えが主流でした。在宅介護を支えるためには、介護保険制度を理解して頂く必要性を感じ、単独型のグループホームだけでは地域のニーズに応えられない、多種多様のサービスを組み合わせ本人と家族の望む姿に寄り添いたいと考え、夫の定年を機に平成17年5月、自力で株式会社ユアライフを立ち上げました。初代の代表は夫の鈴木康弘が10年間勤めました。知人のいない町ではじめての会社設立は厳しさもありましたがそれ以上にチャレンジできることと親しい友人が増えることの喜びがありました。二人で力を合わせ「子供を育てるように」会社を大切にしました。徐々に地域住民や町役場から「認知症のことはシニアガーデンに相談するといい」と、言われるようになり地域での介護事業所としての役割を実感しました。さらに選ばれる事業所となるために職員教育に力を入れました。合言葉は「3年たったら介護福祉士、5年たったら介護支援専門員」働きながら資格取得を目指しました。職員は資格取得の目標に向かい努力してくれました。会社設立3年目で、敬愛会法人よりグループホームを譲り受け、「介護計画・通い・訪問・宿泊」と、地域の高齢者のニーズに合わせた望むサービスを提供できる体制を整えました。
しかし、誕生から5年目に千年に一度といわれたマグニチュード9の大地震と津波そして東京電力原子力発電所の事故により、生活は一変しました。東京電力第一原子力発電所から9キロの距離にあった事業所は国からの避難指示により故郷を離れ利用者と職員とで着の身着のまま避難しました。新聞の取材を受け始めて自分たちが避難者であることを知りました、また、利用者と職員が一緒に避難し続けているのは日本で初めてとも知りました。避難先を転々とした利用者と職員は言います「あの時は大変だったけど、楽しかったね」避難生活が継続できたのは、多くの皆様のご厚意に支えられたこと、守らなければならない命がそこにあったからです。
平成25年8月、私たちは6か所目の避難先である現在の福島市伏拝に福島支店として新築したグループホームとデイサービスで一緒に避難生活を続けた利用者と職員とで落ち着きました。福島県の復興をめざし「いつの日か故郷の富岡町に帰ろう」を合言葉に、家族や友人との離別を体験した利用者から、人生の先輩としての教えを学んでいます。介護職だから身近な距離で喜怒哀楽を共に自分の人生を振り返る機会を頂いています。平成26年8月、初めて介護を利用する方も抵抗なく利用することができるよう民家改修型の小規模デイサービス「シニアハウス」を開所し茶の間でくつろぐ雰囲気で生活しています。
平成28年6月、地域密着型の小規模デイサービス「シニアパーク」を開所し夜や週末を地域に開放した事業所としての役割を兼ね、認知症蒙活動の発信「すぎのめ地区 オレンジカフェシニアガーデン」を開催しています。また、平成24年から福島市内で再開していた居宅介護支援事業所と訪問介護事業所を建物内に移動し再び「介護計画・通い・訪問・宿泊」の地域の望む多種多様なサービスを提供できる体制を整えました。
震災と原発事故を体験したグループホームは、地域密着型サービスの為に入居者は指定を受けた地域に限るという制度の縛りに苦しんできましたが、令和3年12月、私たちの念願がかない富岡町と福島市のご厚意により「空床があり入居を希望する福島市民も申請により入居を許可する」という報告を受けました。このことは、現在の地での事業継続が可能となり福島市が第二の故郷になりました。
震災と原発事故を体験し激動の中で生きましたが、10年以上の年月が世の中の流れを穏やかに忘れさせてくれそうです。私は、代表を引き受けた時から事業継承を考え準備して来ました。会社存続の大きな危機を脱することができた今、代表として10年を迎える令和5年3月に紙谷瑞恵を代表とした世代交代を考えています。
今後は、お世話になった多くの皆様へ感謝の気持ちを込めて、経験したことを後世に伝承することが役割と考えています。介護保険事業所として地域の皆様と共に「小さな株式会社だからできたこと」の経験をもとに、介護の基本は自分のこととして相手の立場に寄り添い「家族だったら」の気持ちで愛することから始まると思います。
株式会社ユアライフの理念は、利用者・職員・地域の住民に寄り添うことから始まります。
平成17年10月 | 双葉郡富岡町に株式会社ユアライフを立ち上げました。 |
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平成18年6月 | 介護事業所、デイサービス・ヘルパーステーション・居宅介護支援事業所を立ち上げました。 |
平成21年6月 | 医療法人敬愛会が開所されたグループホームと法人合併し現在の介護事業所の形になりました。 |
平成23年3月 | 東日本大震災と東京電力原子力発電所の事故により、事業所が避難指示を受け、避難所を転々としました。 |
平成25年8月末 | 現在の地に介護事業所を新築し6ヶ所目の避難先で「みんなで力を合わせ、故郷富岡町に戻ろう」を合言葉に「のんびり、ゆったり、その人らしく」共同生活をしています。 |
会社概要
会社名 | 株式会社ユアライフ |
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資本金 | 1,000万 |
代表取締役 | 鈴木洋子 |
専務取締役 | 紙谷瑞恵 |
本店 |
〒979-1152 双葉郡富岡町本町 2丁目22番地 |
福島支店 |
〒960-8154 福島市伏拝字田中21番地の1 TEL:024-563-4671 FAX:024-563-4672 |
事業所 |
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設立月日 | 平成17年10月5日 |
職員数 | 55名 |
委員会一覧
広報委員会
毎月のシニア便りやオレンジカフェなどの広告の発行、ホームページを通し施設での様子やイベント等の情報を発信しています。
物品管理委員会
月に一回各部署より集まって、使用している物品について話あったりしています。話合うことで、各部署にある余剰を確認し、他部署に回して有効活用する事ができました。物品は毎日使用するものであり、委員会活動を通し、みなさん意識的に活動してくれ、各部署の整理整頓にも役立っております。
給食管理委員会
利用者様の健康状態や嗜好、栄養のバランス等を考え、旬の食材を取り入れ、季節を感じて頂けるよう、又、季節の行事の特別メニュー等皆様に喜んでいただけるようリサーチし話し合いを重ねています。
外環境整備(園芸)委員会
主に施設周辺のゴミ拾いや施設内の除草作業などを行っています。ゴミ拾いはボランティア委員会と合同で行う事もあります。悪天候時は活動の反省や計画を立てています。
内環境整備委員会
各事業所の施設内の階段、風呂場、テーブル、車椅子等の点検と整備を主とし、利用者様目線の快適な環境作りを目標に活動しています。
レクリエーション委員会
利用者様の個性に合った運動系・脳トレ・物作り・お誕生日会・季節を感じ笑顔で楽しめるレクリエーションを情報交換しています。
感染予防委員会、
事故・拘束防止委員会
施設内での感染を防止し、利用者様と職員の健康を守る為、感染予防対策に取り組んでいます。
また、介護における事故を起こさないようヒヤリハット事例を検証し、対策を講じ事故防止に取り組んでいます。
苦情処理委員会、
研修委員会
ご利用者様の苦情を受け付けする上での心構えなどについてマニュアルの作成、対処法の検討などに取り組んでおります。各事業所の苦情処理の内容を報告し、情報の共有と改善点を話し合います。また、マニュアルの見直しを行っております。研修委員会では、外部研修の案内と内部研修の内容検討について話し合っております。
車両管理委員会・
安全運転指導委員会
車両運行管理で管理する目的は、車両の異常や不正な使用に気づくための安全管理と、運行時間や距離についての確認です。
デイサービスでは、ご利用者様の送迎を快適に、安全に行う事であり、その為、車両そのものを管理する必要があります。
運営推進委員会、
オレンジカフェ準備委員会
月に1度開催されるすぎのめ地区オレンジカフェと2か月に1度開催される運営推進会議を円滑に開催・運営出来る様取り組んでいる委員会です。地域の方々や運営推進委員の方々にも喜んでいただいたり、お褒めの言葉を頂き、常に成長しています。
ボランティア委員会、地域交流員会
今までの活動の中で大変盛り上がりを見せたのが、昨年委員会初めての試みでご利用者皆様に大変頑張って頂き、福島市の福祉作品展に「福島の四季」として4点の絵(切り絵など)を出展し、その中の一点が福島市老人クラブ連合会長賞を受賞された事でした。またコロナ終息の際にはオレンジカフェへの参加も楽しみにしております。これからも皆様の力が十分発揮できますように委員会でも力を注ぎ、明るい委員会に向けて頑張ります。
アクセス
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電車でお越しの場合
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JR東北本線南福島駅を降りた後、徒歩3分の距離にございます。
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バスでお越しの場合
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最寄りに福島交通の伏拝バス停留所、素利町停留所がございます。伏拝バス停留所からは徒歩3分、素利町停留所からは徒歩4分の距離にございます。
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車でお越しの場合
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JR東北本線南福島駅を降りた後、徒歩3分の距離にございます。